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「99年の愛」移民として他の国へ住むこと

公開日 2011.12.28 (水) 最終更新日 2021.02.15 (月)

TBS系ドラマの「99年の愛」を昨日と今日観ました。
ちょうど去年放送されていて、1話だけ観た記憶が。

第二次世界大戦前後にアメリカに移り住む日系人家族の物語。
彼ら家族は戦争によって強制収容所に入れられ、時代の流れに翻弄されまくるという物語なのですが、多少無理のある設定にしてもかなりよく作られていて、いろんな気持ちで観てました。

自分はカナダのブリティッシュコロンビア州に長く住んでいたのですが、ちょうど私が住んでいた場所はまさにその強制収容所のあった地域です。
アメリカだけではなく、カナダにいる日系人も敵国の人種としてそういう扱いを受けていたのでした。

わたしがその土地に移ってから何日も経たないうちに、お世話になった現地の人が教えてくれました。「カナダ人としては恥ずかしい事だけれども、君が日本人であるなら知っておくべきだ」と。
なんでも現地のテレビドラマにもなったらしく。

私の住んでいた町から車でいくらも離れていない場所に、New DenverとKasloという小さな村があります。
そこが強制収容所のあった場所。カナダでは知らない人のいない日系三世の環境活動家・生物学者、デビッド・スズキが幼年期を過ごした場所としても知られています。

New Denverには今でも日系センターとして、当時実際に収容所として使われていたいくつかの建物などが当時の状況を再現してそのまま残されています。
何回か見に行きましたが、実際の建物や資料、使っていた日用品などを目の当たりにしてあまりの壮絶さに言葉を無くしました。

その中でも、限られた敷地内で日本庭園を造ったり神殿を用意したり、日系人として自分たちの暮らしを少しでもよくしようとしていたことが垣間見えます。
カナダ政府もその不当な扱いを過去に承認し、様々な処置をとっているようです。

現地の人達は、自分たちが日系人に対してどういう扱いをしたかを忘れてはならないと言っています。

その地域には日系二世、三世などの人達が住んでいらっしゃいます。
そういう方達は見た目は日本人でもカナダで育ったカナダ人であり、自分は日本をあまり知らないと言います。

ドラマはあまりにもテーマが大きくてとにかく圧巻されたのですが、自分なりに一番身近に考えられる範囲で対象を絞るとすれば、他の国に移住すること、そして強制収容所のところ。

今の時代の日本では「家族を助けるため出稼ぎをしに北米に行く!!」なんてことになることはほぼないと思うし、どっちかと言うと自分がやりたいことをやるからとか、そんなんで。
時代に翻弄されると言うよりも、自分が周りを翻弄すると言うかなんと言うか。

だからそもそも状況が全然違うし、当時の日系一世が一体どれだけの覚悟と気持ちをもって海を渡ったかなんて、計り知れない。

それでも共通するのは、開拓精神と、全く言葉が違う国で現地の人達に交ざって生きていくという覚悟。
遊びに行くと言うことと、住んで食べて人間関係を構築していくと言うことは全然違う。

その国で生まれ育った人達とはどうやったって同じにはなれないし、自分自身が移民した当事者の一世であればなおさら、生まれ育った国への強い思いは常にあって。

ドラマを観て、つくづく今は恵まれてる。あからさまな人種差別に悩むこともない。

自分の場合、カナダはむしろ親日感情がすごく高い国。日本人であることを誇りに思うことは多くても、蔑まされることはないに等しい。
せいぜい一般的な悩みと言ったらちゃんと働けるかとか、人間関係がどうのだとか、英語力をもっと高めなきゃとか、ある意味基本的なことで。

なんかとりとめもつかないような感じになってきたな。

今回のドラマを含め、カナダでも日系人を題材にしたドラマや映画を何本か観たけど、過去と現在、時代は大きく違っていて。
当時の人達がどれほどの想いを抱えて海を渡ったか、そしてそこでどんな想いで日系人として生きたのか、そんなんを考えると胸がいっぱいになってきます。

あと月並みだけど、戦争、人種問題、偏見、そんなのが一切無くなって、人間の一人一人の権利がちゃんと認められる世の中になって欲しい!

全ての元は個人から始まることであって。一人一人の個人的な人との関わりを大事にしなきゃなと。
やっぱうまくまとめられないけど、とにかく!いろいろな事を感じて考えさせられたドラマでした。

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